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折れ竿修理 実施例
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折れ竿修理 実践編2


折れ竿修理 中上級編
基本編の加工技術がベースとなります。

竿先等の細い部分の接ぎ
基本編と同様下の図の補修構造が基本形になります。

図ではインナーパイプ、アウターパイプとブランクスの間に隙間があるようになっていますが、実際は、密着し隙間がないように加工します。
 インナーパイプを差し込み、かつアウターパイプで補強します。細い部分の接ぎは、ほぼこの構造にしますが、先端付近の場合は、パイプではなくソリッドあるいはロッドと呼ばれる無垢の棒を使います。目安は破損部の内径で、φ
1.2mm以下くらいでしょうか。これは外形の細いパイプが入手しにくいということと、強度を確保するためです。
素材として細いピアノ線やドリル素材の棒鋼で試したこともありますが、加工性と特性からカーボンで問題ないと思っております。

アウターパイプの整形の仕方

 工作用途の汎用ストレートカーボンパイプをアウターに使用する場合の中級加工のイメージです。



 汎用ストレートカーボンパイプを使用する場合の上級加工のイメージです。



 不要な釣り竿等のテーパーカーボンパイプを使用する場合の加工イメージです。



 実際はアウターパイプだけでなく、竿側の外形を削る加工も組み合わせて行います。手作業で均一に削る作業は少々やっかいですが、アウターパイプを差し込み、当たり具合を確認しながら行います。
 アウターパイプの内径側テーパー加工のための道具は、径が細い場合は、腕時計用の工具を使用すると便利です。

バット付近等、太い部分の接ぎ

外観重視でアウターパイプを省略する場合。

 この場合、インナーパイプは硬いものを選び、長くします。インナーはブランクスの内径に対しかなり精度よく加工し、挿入がきつい位にしておきます。多少きつくてもエポキシを塗るとスムーズに挿入できるはずです。インナーパイプとしっかり密着接合させておかないと、接ぎ目が広がり割れてきます。外側からの補強の簡単な方法としてはスレッドを2回巻きし、エポキシでコーティングします。


 また、接ぎ目をV字に幅広く削り、そこにカーボン繊維を周方向にエポキシ接着剤で張り付け接合強度を上げるという手法もあります。張り付け後は、サンドペーパーで表面を均一に滑らかに仕上げ塗装します。この手法はかなり高度な技術を必要とします。
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